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回転すしの価値向上

先日、家族で久しぶりに「くら寿司」に行きました。普段混んでいるので、他のすし屋に行っていたのですが、平日の午後に行くことができたので、空いている時間に行くことができました。それでも他のすし屋に比べるとお客さんは結構いました。

今回驚いたのは、店が変わっていることです。以前は回転台に一人一人座る席が多かったのですが、ほとんどがファミリー席になっていたのです。逆に一人席が5席ほどしかありませんでした。完全にターゲットがファミリーということが分かりました。

「くら寿司のこだわり」というのがあり、それは「美味しい」、「安心」、「楽しい」ということです。このこだわりに対して、いろいろな事をやっています。

 1.おいしさ

 2.安心

 3.快適・楽しさ

ということです。

「おいしさ」とは、ネタはもちろんであるが、米、酢、醤油などのわき役についても素材の味を大事にしていることである。特に四大添加物(化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料)を使っていなく、徹底しているとこうことだ。

「安心」とは添加物を使っていないこともあるが、どこの回転寿司チェーンでみられる、回転テーブルにのっている寿司が空気にさらされていることだ。ほとんどのショッピングセンターでも、天ぷらや惣菜はカバーをしないで、空気にさらされいるが、どうもこれが苦手である。くら寿司では、これを「鮮度くん」というカバーをつけて防いでいる。おまけにこの「鮮度くん」にはICタグが付いていて、設定時間を経過した商品は廃棄されるらしい。

「快適・楽しさ」とは、いろいろあるが、まずは「皿カウンター水回収システム」で、積んだ皿を回収ポケットに入れることがしくみである。(皿を積むのが面白いというのもあるが、そういう方は積んで最後にポケットに入れてください)。この結果、デジタル画面に清算された金額が表示され、その時まで食べた分の会計が分かるので安心である。そして、回収システムと連動することによって、5皿に1回、「ビッくらポン」という以前からあったカプセル商品のゲームをすることができる。デジタル画面にアニメーションがつき、子供が喜ぶ。

といった具合に1年前に行ったときと比べて、かなり変化している。回転寿司チェーンは競合も多く、いかに他社を差別化するかどうか重要である。そのためには、ターゲットとなる顧客をどこにするかが必要である。見た限りでは、ファミリーをターゲットにしていることが一目でわかる。以前は回転テーブルに並行して座る一人席がほとんどであったが、現在は一人席は五席ぐらいしかなく、ほとんどテーブル席になった。このために、以前のように目の前で職人に欲しいネタを「XXください」と注文できたが、すべてデジタル画面から注文し、見えない厨房で寿司をにぎり、別のテーブル経由で各席に届くというしくみになった。この結果、店員は圧倒的に少なくなり、売上/人はかなり伸びたと予想される。

私の場合、目の前でにぎってもらうのが好きであるが、これは大人のみ価値。つまり、ある価値を追求するということは、他の価値を犠牲にするということである。

いろいろと気づかせて頂いたので、今後も他の寿司チェーンやサービスもいろいろと見ていきたいと思います。

以上

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